お願いだからそばにいて

定期テスト


2人とも朝は変だったし大丈夫か心配だった。
私はとてもお似合いだと思った。
そして好きな人と考えると何かを思いだした。

『え、山梨に引っ越すの?!』
衝撃の発言を聞いたのは小3の夏だった。
『ごめん、桜。ほんとは、一緒に居たいんだよ…』
『…奏、行かないでっ!』
『また、戻ってくるから。』
彼は優しい声で言った。
『ほんと?奏、戻ってくるの?』
『うん』
戻ってくると聞き、嬉しくなった。
『じゃあ、待ってるよ!』
『…待ってて』



昔、奏という幼なじみがいた。
大好きな幼なじみ。
私の、初恋…



結局未だに戻ってきていない。
10年も経っているのに…
会いたいよ…
奏…
< 11 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop