お願いだからそばにいて

別れ


体育祭も終わり、圭と一緒に帰っていた。
「今日、すっごく楽しかったよな!」
「うん、森本先生がさwww」
「ははっ、だよなwww」
2人笑っていたけど、私はふと思い出した。
「あ、あの…さ!」
「ん?どうし…あっ」
圭はそうだったと言うように頭を抱え込んだ。
「…2ヵ月、経ったから…」
「…うん」
私は少し悲しい気持ちに襲われた。
「あ、あ…別れよ…?」
「…っ、待って」
「え?」
「今日までってことは今日は一緒にいてもいいんだろ?」
彼の言葉に私はふっと笑った。
「今日まで、だからね」
彼はよしっと言ってから笑った。
< 25 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop