エリート弁護士は独占愛を刻み込む
11、これがオフィスラブ?
九時ちょうどにオフィスに着くと、ドアの前で晶さんに出くわした。
「あなたたち、朝からラブラブでいいわね」
私と恭吾さんを見て呆れた顔をする彼。
なんでラブラブってわかるわけ?
一緒に出勤したから?
それとも、顔に恭吾さんと寝たとでも書いてある?
結局バスルームでも彼に抱かれ、朝食も食べてなくて遅刻ギリギリ。
朝から悪いことをした気分だ。
ギョッとしていたら、晶さんの視線はなぜか下の方に……。
私も目線を下に向けてようやく気づいた。
あっ、恭吾さんと手を繋いだままだ。
私が朝から疲れてうまく歩けなかったから、彼が手を引いてくれたんだよね。
慌ててパッと恭吾さんの手を離したが、晶さんは刑事のような鋭い目で私と恭吾さんを見た。
「手だけじゃないわよ。葵ちゃんは愛されオーラ出まくりだし、恭ちゃんは色気がダダ漏れ。あ〜、涼ちゃんだって今日萌音ちゃんと熱い一夜を共にするで……痛い!」
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