エリート弁護士は独占愛を刻み込む
怒りを込めてマッサージをしていくが、疲れていたせいか、十分程で瞼が重くなってきた。
あー、このマッサージいつまで続けるの?
私も早く寝たい……早……く……。
「葵、手止まってない?」
恭吾さんの声がして、意識が少しはっきりする。
「止まって……ない」
そう返して彼の足裏を揉むが、身体から力が段々と抜けていく。
「葵……寝てる?」
また彼が声をかけてきたけれど、その声が遠く感じた。
「寝て……な……」
ポツリと呟くが、もう目を開けていられなくなって……。
そこで私の記憶がブチッと途切れたーー。




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