日比 巡の脳内エトセトラ




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めぐるは、スマホの電源ボタンを軽く押した。


消灯して暗くなった画面に映った自分が、こちらを向いている。




電車の窓から差し込んだ夕陽に、オレンジ色に染められた自分は、表現に困る顔をしていた。


この作者は相変わらず、好き勝手している。

中学生の時にたまたま見つけて、やや気に入った作品。
ファン登録はしていないものの、時々、気になって見に来る。


そして、さらに時々、どこの層を狙っているか分からない作品を投下し、
まれに完結させたり、
ほとんどプロローグあたりで挫折している。


なかなか最後までやり遂げられない、自分とかぶるせいか、

ふらふらと執筆する姿に、
よちよち歩きを見守る気分にすらなる。




そして、今回も、後ろ向きか前向きかよく分からない作品だった。

いや、作品かどうかも分からない。




『愚痴を言って、すっきりしました』



という、感じだ。




久しぶりの投稿で、こんなことされて、ファンがなんと思うか。


やはり身勝手な作者だ。

そんなことをしているから、いつまでたっても人気作が作れないんだ。





ふと、




めぐるの胸の中に、いたずら心が顔を出した。


ここで、私がファン登録をしたら、どうなるんだろう。



もしかしたら、作者が勘違いをして、愚痴作品を連投し始めるかもしれない。


そして、さらにマイナーな作家になっていくかもしれない。



想像してみるとそれは、なんだか面白いことのように思えた。


スマホを起動させ、ロックを解除する。




先ほどまで見ていた画面が、開く。






そしてーーーーーー、










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