歌舞伎町ボーイズ
 どうだっていいと。


 それに、俺は俺で、常に忙しくしている。


 この歌舞伎町という場所で。


 実際、この街にある店舗など、どこもまともに法律を守ってない。


 ブラック企業のようなところが多かった。


 俺もそういったことには慣れていた。


 所詮、国の定めた法律など、守られるわけがないのだ。


 ユキの自宅マンションに着き、インターホンで呼び出す。


「はい」と言う声がして、彼女が応対してきた。


 扉が開き、


「何?」


 と言う声が聞こえてくる。


「ああ、寝てた?」
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