歌舞伎町ボーイズ
第38章
     38
 2019年11月4日午前5時2分。


 明け方を迎える。


 一睡もせずに、一晩過ごした。


 普段は店にいて、夜は起きている。


 ある意味、慣れがあるのだ。


 実際、俺もいろいろあった。


 日常は難しい。


 ホストなど、金のためなら何でもするのだし、クラープも基本は儲け主義だった。


 店長のジュンだって、人殺し以外だったら、手段を択ばず、やりかねない。


 全ては、歌舞伎町で営業していくためだ。


 確かに、歪ではある。


 この街は。

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