歌舞伎町ボーイズ
第50章
     50
 2019年11月4日午後4時15分。


 スマホを使っていたのだが、ユキのものなので、返す。


 そろそろ、店に行かないといけない。


 俺も、確かにいろいろある。


 疲れ切っていた。


 日常に。


 日頃の憂さは、晴れない。


 だが、別にいいと思っていた。


 仕事など、始終、プレッシャーやきついことを伴うのだし……。


 もちろん、クラープでのことは、難しい。


 実際、ホストクラブなど、いい加減なことがたくさん罷り通る。


 そういったことを当たり前だと思っていた。

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