歌舞伎町ボーイズ
 暇はない。


 たくさんのトラブルを瞬時に処理できる力が欲しい。


 そんなものはないのだけれど……。


 でも、手探りでやっていくうちに、見えてくることもある。


 実際、絶えず、手を伸ばすのだ。


 いろんなことに。


 思う。


 終わらないと。


 もちろん、いろいろ感じる。


 一つたりとも、無駄はないのだけれど……。


 意識レベルでも、相当、酷使していた。


 客は、派手に酒を飲む。


 俺はあまり口にしない。
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