歌舞伎町ボーイズ
 それに苦労が多い。


 普段からコウジと一緒にいることが多いのだが、コウジも酒は飲まない方だ。


 お互い、いろいろある。


 何せ、午前4時まで勤務だ。


 疲労なんてもんじゃない。


 クタクタになる。


 客は入り続けていた。


 東京も大都会だ。


 俺たちは絶えず、客に料理などを頼ませる。


 午後6時12分。


 店に、また橋元小緒里がやってきた。


 小緒里はテーブルに座ると、


「生ビールと、ここに書いてあるサラミをちょうだい」
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