歌舞伎町ボーイズ
 外は冷え込んでいる。


 11月というと、寒い時期だ。


 日常ではいろいろある。


 努めて、体を大事にしていた。


 体調不良になれば、元も子もないのだし……。


 コウジが、


「通りには新宿署の捜査班の刑事が散らばってるぞ」


 と言ってきた。


「ああ、分かってる。俺たちには直接は関係ないけどな」


 そう返し、別テーブルへと回る。


 夜業は疲れる。


 今頃、ユキも歌舞伎町のマックで働いているのだろうし……。
 
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