歌舞伎町ボーイズ
 トイレに立ち、用を足す。


 手を洗って、エアータオルで乾かし、フロアに戻った。


 店内には女性客の付けている香水と、ホストたちの発するデオドラントの香りが混じって漂っている。


 いかにも、歌舞伎町のホストクラブといった感じだ。


 俺たちは客を持て成す側である。


 一定の責任はあった。


 何せ、高いギャラをもらっているからだ。


 それにこの街で生きていくのは大変である。


 日々、生存競争の激しさを感じつつあった。


 フロアには暖房が付けてある。


 冷え込むからだ。


 午前2時27分。

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