お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「えっ……はっ、えっ!?!?」


「春瀬先輩って意外と独占欲強いのかね」


「何をそんな独占したいんだろう……」


「決まってんでしょ、杞羽を取られたくないからそんなことするんじゃん」


と、取られたくないって。

あれかな、自分のお世話係りがいなくなっちゃうのが単純に嫌だとか。


「それは……、息子がお母さんを取られたくない……的な?」


「はぁ??杞羽ってたまに的外れなこと言うよね」


だってだって、あの暁生先輩だよ??
何考えてるかわかんないし。



「たぶんだけど春瀬先輩、もしかしたら杞羽に気があるんじゃない?あれだけモテるのに女の子に一切興味ない人がこんなことしてきてるんだからさー」


と言いながら、ポーチの中から絆創膏を出して渡してくれた。


「とりあえず目立つからそれ貼っておくことだね」

「う、うん」


どうしてこんなことしたのか。
暁生先輩に聞こうか迷ったけど、結局聞けなかった。

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