お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



そばに誰か頼れる人がいれば……。


一瞬、暁生先輩……の顔が頭の中をよぎったけど、頼りにはできそうにない。


普段から自分の身の回りのこともまともにやらない人が、まさかわたしのことを助けてくれるわけない。


「うぅ……せんぱい、起こしに行かなきゃ……」


だるいなんて言ってられない。
先輩がまさか自力で起きれるわけないので、いつもどおり起こしてあげないと。


でもでも、身体が思った以上にとてもだるい。


仕方ない……。
ダメ元で電話してみよう。


ベッドの枕元に置いたスマホを手にとり、少し前に教えてもらった暁生先輩の連絡先に電話をかけてみる。


だけど、何コール鳴らしても出る気配なし。
くっ……これは完全に寝てるな。


電話がダメなら、やっぱり直接部屋に行くしかない。


頭ポワーッてなって、足元フラフラ。


なんとか自分の部屋を出て暁生先輩の部屋へ。

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