お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



おまけに沙耶いわく、千里みたいな他校のイケメンを最近見かけるという噂が女子の間で流れてしまい、わたしの彼氏なんじゃないかと思われているらしい。



「何よ、春瀬先輩と同棲中にケンカでもしたのー?」


「いや待ってよ!なんで同棲中になってるのだし、別にケンカなんてしてないし……!」


「もうほぼ同棲してるようなもんじゃない。今までいい感じだったのに急にどうしたのって感じじゃん?」


「どうしたも何も……。先輩の顔見たくないし、それに……」



今でも頭の中に残ってる女の人の姿。


明るく染められた長い髪はしっかりカールがかかっていて、遠くてあんまり見えなかったけど顔めちゃくちゃ美人だったし、おまけに本当にスタイル良かったし。


男の人が好きそうな身体……みたいな。



「暁生先輩は……わたしなんかよりも美人でお似合いな人がいるだろうから」

< 146 / 350 >

この作品をシェア

pagetop