お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。
魅力的で敵わない。



「ほーう。ついに一線を超えてしまったか」

「キス……されただけ、だもん」


放課後。
教室に残って沙耶に最近のことを相談してみた。


「本格的にハレンチ杞羽ちゃんになってんね」


「だからその呼び方やめてってば……」


こっちは真剣に悩んで相談してるのに。



結局、鍵を忘れて先輩の家に泊まった日。


わたしが拒否したことで先輩は触れるのをピタリとやめた。

しかも何も言わずにわたしから離れて。



甘いムードから一変。


取り残されたわたしに残ったのは虚しさだけで。


1人でぼんやりしながらベッドに身体を倒すと、肌に触れるシーツはとても冷たいのに、唇には正反対の熱が残っていて。


同時に、先輩の匂いでいっぱいになってるベッドで目を閉じたら、なんでかわかんないけど泣けてきた。

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