お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



「これ、飲んじゃいましたか?」


「飲んだよーな気がする」


「ちゃんと確認して飲まなきゃダメですよ!」



菜津さんが間違えて置いていってしまった、お酒をどうやら飲んでしまったみたい。


だから昨日あんなおかしかったのか……!
それと記憶が曖昧なのも。



「……何これ、酒?」


「そうです!」


「あー……だから飲んだら気分悪くなったわけ」


「なんでもかんでも飲んじゃダメですよ……!」



「ってか、俺こんなの買ってないんだけど」


「菜津さんが間違えて置いていっちゃったみたいです」


もう、ほんとにお騒がせなんだから。
昨日このお酒のせいで、どれだけドキドキさせられたと……!



「……ふーん。
んじゃ、縛ったのは俺だったんだ?」


「そうですそうです!!」


「……縛られてる杞羽もっと見たかった」


「んなっ、変なこと言わないでください!!」



間違えても、もう2度と先輩にお酒は飲ませちゃいけないって、この出来事でしっかり学んだのでした。

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