お隣のイケメン先輩に、365日溺愛されています。



お母さんから聞いた話だと、千里の過保護っぷりは今でも変わらずらしく。


何度か、心配してわたしのマンションまで来ていたらしい。


たぶん、来たときたまたま部屋にいなくてタイミングが悪かっただけなんだろうけど。


ってか、最近は自分の部屋にいるより先輩の部屋にいるほうが多かったりするし。


というか、正直あまり会いたくないというか。
どうせ、こっちに戻ってこいとか、いろいろ言われそうだもん。


「へー、部屋とか結構きれいにしてんだな」

「もうっ、勝手に入らないで!!しかもジロジロ見ないでよ!」


「別に見てねーよ。ただ心配してんだよ。杞羽が1人で生活してるとか危ねーし、変なやつとかに狙われたらどーすんの?」


「いや、そんな狙われてないし」


「周りに変な男とかいないわけ?」

「変な男……」


若干、該当者1名いるけど……。
まあ、あれは変な男というより、自由な変人……みたいな。

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