愛というもの~哀しみの中で~
思わず握る手の力が強くなる。

「焦らせるつもりはないんだ。俺、まともに彼女とか作ったことないし、あんま相手の気持ちを汲むみたいなことしてこなくて…だけど茉莉ちゃんは違って、なんか大切にしたいって思うんだ。上手く言えないけど…茉莉ちゃんを襲った最低なヤツのこと殺してやりたいくらい憎いし、もし目の前にいたらとりあえず殴ってるけど、俺もそいつとおんなじもんが付いてて結局そいつがしたことと同じ事を無理やりにじゃないけどしたいとも思う。だから茉莉ちゃんが俺を怖いって思うのは仕方がないっていうか…拒否される覚悟もしてる。俺こんなだけどよかったらその、正式に付き合ってもらえませんか?」

真っ直ぐ見つめられ、真剣に話してくれた芹沢さんは今まで会った人のなかで一番格好良くて、綺麗だった。

「私なんて誰からも愛される価値なんてないのに…でも、こんな私でも芹沢さんと幸せになりたい。本当に私で良ければ宜しくお願いします。」
< 28 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop