再びあなたを愛することが許されるのなら
「僕らはお互いに作家になることを目標としています」
「作家? 作家って小説家になるという事でいいのかしら」
「そうです。そのために彼女は自分が崇拝する作家がいる北海道に行きました。そして僕は土壇場で志望校を今の大学の文学部に、周りの反対を押し切って進学しました。お互いの道は別々なものになってしまいましたけど、僕ら二人の目標は今も変わりません」
「それなら遠距離恋愛っていう事も出来たんじゃない。亜崎君もその彼女さんも本気だったら」