絶対的Beast

* プレイボーイ *



::葵唯side::

あれから一週間後。

今日も昼休みになってすぐに、私は早食いをして体育倉庫へ直行。

ーキィィィ……。

一週間でなんとか、体育倉庫の一角を私一人で点検し終えることができた。

しかも大和先輩は私以上にスピードが早いから、二人合わせたらかなりの量進んでると思う。

やっと終わりが見えてきたなぁ……。

「んーっ!」

私はぐーっと腕を上に上げて背筋を伸ばす。

……さて、始めるか。

「よしっ! ……って、ん?」

気合いを入れ直して、いざ始めようと誰もいない倉庫に足を踏み入れた瞬間。
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