絶対的Beast
ーブンブンっ!

違う違う!

あの時みたいとか絶対ちがう!

だってそれじゃまるで─────────

「葵唯」

ードクンッ。

突然の呼び掛けに、心臓が大きく脈を打つ。

声のした方をゆっくりと振り向けば、バッチリと大和先輩と目が合って、さらに鼓動は加速する。

急に名前なんて呼ばないでよ……。

変にドキドキするじゃん。

ほんとにこれじゃまるで……



──────────私が大和先輩に恋してるみたいじゃん。



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