身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
その言葉に私はハッとした。
お姉ちゃんならば高級車など乗り慣れているだろうし、当たり前のようにいつもエスコートされているはずだ。

それなのに、私ときたら今日はドキドキしっぱなしだ。

呆れているのだろうか?そう思って隣に座る大村さんをチラリとみても、その表情からその言葉の真意をうかがい知ることはできなかった。

ほどなくして連れてきてくれたのは、1時間程車を走らせた郊外のイタリアンレストランだった。

大村さんぐらいの人ならば、高級ホテルのフレンチとかに連れていかれる?と身構えていた私としては、そのお店をみて意外な気持ちと安堵する気持ちが入り混じる。

「ここ、魚介類が美味しいから」

「本当ですか?」
私はもっぱら魚介類が好きなため、嬉しくて自然と声が大きくなってしまい、慌てて口をつぐむ。
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