身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
パジャマのままぐちゃぐちゃの頭だろう私は、リビングにすわる人を見て慌ててドアを閉める。
なんで?
まぎれもなくそこにいたのは悠人さんで、こんな庶民の家に悠人さんが座っている光景が信じられなかった。
しかしすぐにその扉が開けられ、目の前には怒りに満ちた瞳の悠人さんが目に入った。
「なんで勝手に帰った?」
初めて見る冷たい視線に、私はギュッと唇をかみしめた。
「手紙を……」
「あんなの意味あるか! 俺がどれだけ心配したかわかるか?」
初めて聞くかもしれない、悠人さんの声に私は身をすくめる。