見ツケテ…
スマホを握りしめたあたしの心臓は、ドキドキがとまらなかった。


こんな嬉しい報告が待っているなんて思っていなかった。


《恵梨佳:直弘ってずっと美奈のことが好きだったよね》


《美奈:そう思う?》


《恵梨佳:うん。ずっとちょっかいばっかり出してたもん。やっぱりあれは好きの裏返しだったんだよ》


《美奈:えへへ。実はあたしもそうじゃないかなって思ってた》


にやけている美奈の顔がすぐに浮かんできた。


《美奈:で? そっちはどう?》


そう聞かれて、あたしは誰もいない部屋で1人咳払いをした。


緊張して、手に汗をかいてきた。


《恵梨佳:実はね……帰り際、キスされた》


そう打ち込んだけれど、恥ずかしくて『キスされた』の部分をすぐに削除してしまった。


そのまま間違えて送信ボタンをタップする。


《美奈:帰り際、なに?》


《恵梨佳:えっとね……》
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