Half in Doubt

?? Side

「せっかく通話機能解禁されたんだから、わざわざ会って話さなくてもいいんじゃないの?」

俺を部屋に招き入れたその人物は、腕組みをしながら口を開いた。

「すみれのことがなかったら、そうしてたよ」
「あー、すみれね」
「なんですみれは“自分が裏切り者です”なんて言ったんだろう」
「わからない」

すみれの発言の意図は、俺にもわからなかった。

裏切り者だと自己申告しても、みんなから目をつけられるだけなのに。
どうしてわざわざ、自分にデメリットになることを言ったんだろう。

「今日の夜、すみれを石にする?」
「いや、それよりも怪しいやつがいる」
「え?」

俺の提案に珍しく意を唱えたその人物が指名したのは、さらに驚きの人物だった。
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