契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
えっ何?しかも今、亜実って呼び捨て?どうしよう。とりあえず言われた通りに社長の方に顔を向けた。

その時、社長は私の唇を塞いだ。
何が起こったかわからなかった、ただ心地いい、
そしてドキドキする、全身の力が抜けて行く感覚に陥った。
社長は私を抱き上げてベッドルームへ行った。

「社長?ダメです」

「俺の名前は社長では無い、桐生柊だ」

「はい」

「亜実」(俺はお前が好きだ、誰にも渡したくない)

彼とキスをした、舌が絡み合う、そして彼の唇が私の首筋へと移って行く、彼の指と私の指も解けないほど絡み合った。

私の胸の膨らみに彼はキスをした、私の身体はピクッと反応し、ああっと声が漏れた。
何も考えられなかった、ただ、されるがままの状態だった。

彼の手が私の太腿からスカートの中へ滑り込み、心臓の音がドキンドキンとなっている、彼の唇は下へ下へ移って行く、久しぶりの感覚に思わず声が漏れた。

「亜実」

ダメと思いながらも抵抗出来ず、私は彼を受け入れた。
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