お助け部ッ☆



「なぁ…なんで俺、お前とキノコ狩りになんか来てんだよ」




数歩前をずんずん登っていく姫香に、神山が声をかけた。




『そんなのあたしが聞きたいですよ〜!なんで来たんですか?』

「ね、もっと言い方あるでしょーよ。俺帰るよ?」

『ダメですダメです!運転手!!』

「俺やっぱ交通手段ん!?
温泉の時だって運転手だったし…

なんか竜が温泉連れてってやるっつーからノリノリで行ったのに……

なーにが連れてってやるだよ!!
俺が連れてったんだろ!!

しかも?綾瀬姫香を捕まえろっつって商品、竜が出したくせにその無料券7枚しかなくって俺自腹だし?

その上依頼入って俺まで駆り出されて?
意味わかんねーよ!!

あ、そだ。お前からなんとか言って……」

『あ、つくしー♪』

「聞けやァァ!!俺めっちゃ語ってたじゃん!!めっちゃ行使ったじゃん!!それを無視ってお前……」

『あー、お腹空いた。つくしって食えんのかなー?』

「抗議すら無視か!?俺にだって喋る権利あると思うんだけどォォ!!」

『うっせぇよ、教育実習生の分際で!!教師になれるまではただの運転手じゃァァ!!!!』

「何この子!なんで俺にだけ手厳しいの!?」

『だって大和先輩が寮出る前に……』




【姫ちゃん、淳とあんまり喋ったことないだろ?いいか、アイツは翼と同じ属性だ。むしろ翼以下と言っても過言ではない】




『って言ってたんで、実行してみました♪』

「大和のバカー!!お前には負けるだろーが翼以下は言い過ぎだー!!」




あ、怒るのそこなんだ。




神山淳之介とは。

・国語担当、教育実習3年目
・茶髪、ピアス、ホントに先生かよ!っつかホストじゃね?みたいな人
・翼先輩以下(本人否定)




『やっぱ……神山【さん】だわ』

「今に見てろ!ぜってぇ先生って呼ばせてやっから!!」





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