何もかも「君」だから...
7/6土曜日。
「あーあ。何で結局隕石落ちなかったの?もう無理だわ」
「そんなこと言わないでよ七春...きっとこれから楽しいよ?」
あぁ結莉何であんたはそんなに優しいのさ...
私は朝倉七春。親友の結莉と今日も習い事。
「そういえば今日体験の子がくるんだよね?」
「あーそうらしいね」
「じゃあ今日も頑張りましょう!」
コーチの声にヒソヒソと話していた声がピタッとやんだ。
「今日もよろしくお願いします!」
一人元気なコーチに振り回される今日。
「じゃあサーブ練はじめてー」
パァァーン
体育館に響くこのシャトルの音がこの習い事で唯一好きなのかもしれない。
「ねぇねぇあれじゃない?体験の子!!」
結莉の声と同時に体育館を見渡す。
「あっ...あれ?」
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