続・政略結婚は純愛のように
由梨は洗い物をする手を止めて信じられないものを見るように彼女を見た。
だってそんなこと想像もしたことがなかった。
「…あー、おかしい。あれ?今井さん、なにびっくりしてるの?」
山辺がそんな由梨に首を傾げた。
「だって、山辺さん。私…社長の奥さんが私だなんて、みんながっかりすると思ってたから…。」
山辺は眉をひそめる。
「…誰かに言われたの?」
由梨は慌てて首を振る。
「い、いえ、でもそうじゃないですか?私なんて、5年も会社にいるのにまだまだ一人前とは言えません。山辺さんや、天川さんみたいにばりばり働けているわけじゃありませんから。…それに…。」
葉山マリアのように美しくもない。
「ふふふ、なんだか昇進の条件見たいね。今井さんらしいわ。」
山辺は蛇口をひねって水を止めた。
あとはカップを布巾で拭くだけである。
「夫婦の間に必要なのはそんなことじゃないでしょう。それとも今井さんは社長が、社長じゃなくてただの社員だったら結婚しなかった?」
由梨は山辺から渡された布巾を握りしめてぶんぶんと首を振った。
「社長も、あの会議での様子を見る限りでは貴方にそんなものを求めているわけではなさそうよ。…もちろん、そうやって貴方が不安になるようなことをいう社員がいるのも確かよ。一部にね。」
だってそんなこと想像もしたことがなかった。
「…あー、おかしい。あれ?今井さん、なにびっくりしてるの?」
山辺がそんな由梨に首を傾げた。
「だって、山辺さん。私…社長の奥さんが私だなんて、みんながっかりすると思ってたから…。」
山辺は眉をひそめる。
「…誰かに言われたの?」
由梨は慌てて首を振る。
「い、いえ、でもそうじゃないですか?私なんて、5年も会社にいるのにまだまだ一人前とは言えません。山辺さんや、天川さんみたいにばりばり働けているわけじゃありませんから。…それに…。」
葉山マリアのように美しくもない。
「ふふふ、なんだか昇進の条件見たいね。今井さんらしいわ。」
山辺は蛇口をひねって水を止めた。
あとはカップを布巾で拭くだけである。
「夫婦の間に必要なのはそんなことじゃないでしょう。それとも今井さんは社長が、社長じゃなくてただの社員だったら結婚しなかった?」
由梨は山辺から渡された布巾を握りしめてぶんぶんと首を振った。
「社長も、あの会議での様子を見る限りでは貴方にそんなものを求めているわけではなさそうよ。…もちろん、そうやって貴方が不安になるようなことをいう社員がいるのも確かよ。一部にね。」