身長差30cm、年の差12才、この恋あり
ドキドキが止まらない。



「美莉好きだ。美莉と付き合えて俺はすごく幸せ。こんなに好きになったのは美莉が始めて。」


聖夜のこんな真剣な顔を初めて見た気がする。



聖夜の話を聞くのが、なんだか怖い。


冷静でいれるだろうか。



「今まで女は誰もいいっていうか、適当に遊んで来た。あの頃の俺は何しても上手くいかなくて、どうでもよかったんだ。美莉と出会って運命を感じた。この先も美莉に嫌な思いさせると思う。」



これ以上聞いていられるかな。



もしかしたら、又、ビンタするかも。



「俺が過去にやって来た事で、美莉を苦しめるかも知れない。でも、美莉を失いたくない。こんな俺を好きでいてくれるか。」



好きでいたいと思うけど。


不安は消えない。



「最初は聖夜の過去を聞いた時、無理って思ったし、付き合えないって思った。でも、圭吾君から聖夜の話聞いて、聖夜の不器用さが分かり、私と似てると思った」



聖夜の過去ごとみんな好きになってやるんだと。


なんて、言ってはやらないけど。



「多分、聖夜が私を好きって気持ちより、私の好きの方が強いかもね。」



それはないから、俺の気持ちが強いに決まってるだろと、言いながら泣く聖夜が可愛く思えた。


聖夜もかなりの泣き虫。



泣き虫同士の私たちはお似合いかも。



私まで泣けてきた。



本当にバカ同士だね。


これからは隠し事はなしで、何でも話し合って行きたい。


お互いを信じる気持ちを忘れないで。











< 79 / 147 >

この作品をシェア

pagetop