幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
家に帰るとお母さんたちはもう居なくなっていた。

「俺たちのために家に帰ったよ」

また二人の生活になるのか。

今までと違う関係だから、変に意識しちゃうな。

「イチャイチャし放題だな」

「………えっ!?」

いくら付き合ってるとは言え、玲音が危ない吸血鬼になりそう。

気を付けなきゃ。

「今日から自分のベッドで寝てよね」

「ベッドなんてないけど」

「玲音の部屋の奥にベッドがあることぐらい知ってるんだからね!」

「あ、バレた?」

玲音は軽く笑った。

「久しぶりだしさ、今日は二人で寝よう」

「ドキドキして寝れないよ………」

「もっと俺を意識してよ」

いたずらに笑うのがズルい。

うん、としか言えなくなるじゃないか。
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