幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
このままじゃ、あいつが山崎のものに!!

そんなの嫌だ!!

俺はりりを抱きしめた。

「何するの!離してよ!!」

俺の腕の中でりりは暴れた。

絶対に離さねぇ。

そう決めたんだ。

「俺はお前のことを愛してるって言ってるじゃん」

「知らない」

「お前以外なんて見れないんだよ」

「私は大雅くんのことを愛してるから」

そんな言葉聞きたくなかった。

嘘でも言って欲しくなかった。

俺以外の奴のことを愛してるなんて。
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