幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「どーゆうこと?私、玲音のフィアンセになった気はないんだけど」

「いいじゃん。血で成り立つパートナーだからさ」

何よ、血で成り立つパートナーって。

間違ってはないけど。

「玲音は何がしたいの?」

「お前を俺のものにしたいんだけど」

「はあ?」

そんなの告白じゃんか。

でも、惑わされないから。

その言葉はあくまで血を貰うためだからであって、私に恋愛感情を持ってるわけではない。

それだけは私でも分かるんだから。
< 25 / 328 >

この作品をシェア

pagetop