幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
俺がりりのことを意識したのはりりの血を舐めてからだった。

りりの血はびっくりするほど綺麗で優しかった。

もともとタイプだったし、さらに好きになった。

というか、初めて恋愛感情を抱いた。

いわゆる初恋というやつだ。

あいつは俺のこなんとも思ってないのかもしれないけど結構本気で好きだ。

ネクタイをつけ、髪型を見る。

よし、大丈夫。

これなら学校の俺だな。

「りり、行くぞ」

「待って!」

りりを見ると、まだ髪を結んでいた。

このアングルのりり、マジ可愛いんだけど。

そんな事を考えてしまう俺はりりに溺れすぎている。
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