あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
いつも佐久間大翔にだけむけている笑顔を自分にもむけてほしい…そう思いながらずっと毎朝彼女を見つめてきた。

高校の違う俺のことなんて彼女は知るはずもなく、ただ恋い焦がれて見つめているだけで終わったはずのこの恋心は、偶然にも6年後に思いがけない場で再会した。

乗り気ではなかった数あわせでつれてこられた合コン。

彼女に不釣り合いな場で、居心地悪そうにうつ向いて座る彼女を見つけたとき心臓が止まるかと思った。

どうして彼女が合コンなんかにいるのかわからないが、運命の神様に俺は心から感謝した。

今度こそキミの笑顔は俺が独り占めしたい!

すぐに彼女の隣に座る男を俺はどかして、彼女の隣を陣取ったのだ。
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