愛は惜しみなく与う③
裸エプロン!?
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次にあたしが目を覚ましたのは、泉の声だった


「そろそろ起きろ。行き先が変わるぞ」

「ふぇえ!?」


耳元で聞こえでびっくり。なんやなんや、あたし寝てたんか。お陰様ですごく頭がスッキリした

みんなもう新幹線を降りる準備中


あたしも慌てて荷物を持とうとするが、あたしの荷物がない

キョロキョロすると、目の前の泉は、あたしの荷物も持っている


「ええて!あたし持つよ!」

「いい。これ持って?」

泉が手渡してきたのは、行きしに購入した手持ち花火
田舎だから、売ってなかったら嫌だし、と早めに購入した

いや、花火って…

あたしそんなに非力じゃない。
むしろその辺の男の子よりは力ある気がするけど?


とりあえず目的地に着いたので、花火の袋を持って外に出る


「よく寝てたね?寝れなかったの?」

「いや、そんなことは無いねんけど。新幹線って眠くなるやん?」

「そうかな?遠足みたいでドキドキしたけど」


紗羅ちゃんはニコニコと周りの景色をみて、楽しそうに話す。
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