愛は惜しみなく与う③
謎のドライブ
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「なぁ、これどう言う状況?」


隣にいる志木をみて、後ろにいる泉と朔を振り返る。

この状況で1番初めに口を開けそうなのは、あたしやから…一応聞いておく



「ついでなんで、家まで送りますよ?」

「ついでって言葉の意味知ってる?」


涼しい顔をして運転をする志木は、とても御機嫌だ。鼻歌でも歌ってしまうんじゃないだろうか、ってくらい…


「いいじゃないですか。この時期、急に新幹線なんて、とれないかもしれませんよ?」


まぁそれは確かに…


「ってゆうか、泉と何話してたん?」

「??杏様の世話に関しての注意点ですかね」

「は!?何それ!注意点とかないわ。てか世話なんかしてもらわんでも、大丈夫やし!」



志木と泉は二人で何か話していた。
その後病室に戻ったら、なんとも不思議な空気が流れていた。

あの志木が……



「志木どしたん?腹でも壊した?」


「……あなただけ置いて行きますよ?」


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