愛は惜しみなく与う③
志木がやってきた…
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あの日、とても長いドライブを終えて、家にたどり着き…
そのまま倒れるように寝た


その次の日…



「起きてください。朝食ですよ」



耳元で志木の声がして飛び起きる。
そうか、志木、あたしの家におるんか。

慣れへんから、変な感じがする。そしてエプロンをつけている志木は、おもろい


「何時?」

「7時です」

「はーーーー?」


パッと枕元に置いてある携帯をみると、そこには朝の7時と……
 

「無理無理、夏休みやのに早起きとか無理」


志木を軽く押して、あたしは再び布団に潜り込む。だって眠いもん。色々と疲れた次の日やもん!

でも志木がそれを許してくれる事はない



「杏様以外、全員食卓についています。顔だけ洗ってらっしゃい」

「無理」

「杏様?朝ごはんは1日を元気に過ごすために必要です。栄養バランスを考えて調理しましたので、食べてください」


言ってる事は分かるけど、無理なもんは無理や。
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