愛は惜しみなく与う③
ビーチにて

「暑い…」


ビーチは遮るものもないため、日差しがガンガンに照りつける

上からも下からも熱気が来る

あたしも海に入りたい……



「お姉さん!あっちでかき氷食べない?」


必殺スマイルで慧は女の子達を次々と店へ誘導している。
海斗さんの言うことは絶対!と言わんばかりに、やらなさそうな新も、少し笑顔が固いが、女の子に声をかける


朔も上手に話して一緒にかき氷を食べて…


泉は、逆ナンしてくる女の子達を、あっちへいけ!と海斗さんの店を指差している


みんな頑張ってる


海斗さんってどんな人やったんやろう?泉の前の総長ってことしか知らんけど、みんなが凄く慕っているのは分かるから。


すごい人やったんやろなーとは思う


響は店の中で、せっせと焼きそばをつくっている


紗羅ちゃんは、店の中でお水出したり、ご飯を運んだり……



「いや、あたしも店の中で働かせてよ!」



ついつい声でたわ!
なんであたしも、ナンパせなあかんねん!!
暑い!焼ける!暑い!汗かく!!
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