愛は惜しみなく与う③
慧と志木
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「あの、志木さん?今日はみんなのご飯いいんですか?」

「ご飯なら既に準備してきました」


barのカウンターで、烏龍茶を飲む志木さん

そして俺は、バイトが終わり志木さんの隣に座る。時刻は0時を回ったところ


「慧さん、お腹は空いてますか?」

「俺は大丈夫です、まかない食べました」


ようやく年齢を詐称しててもオッケーなbarを見つけた。値段設定が高く、若い子はあまりこないから、とてもありがたい

また面倒なお客さんが来たら困る


「飲まないんですか?」

「私、こう見えてお酒弱いんです」

「へぇ!意外」

何飲んでも顔色が変わらないイメージだけど。これで酒弱いってことは、酔ったらヤバそう


「わざわざこんな時間にごめんなさい!家じゃあんまり話さない方がいいかなって思って」


「そうですね。杏様には、確証を得た情報以外与えたくありませんので」


暴走しやすいですから。と付け加える。
そう言われるととても納得できる。

杏ちゃんは、単独行動が目立つというか…本能で動いちゃってる感じ


泉の家で、塀を乗り越えていった時は、こっちの寿命が縮まった
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