この恋に名前をつけるなら、

出会い

「え、バンド??」


「うん、マリア歌上手いしさ
 見た目もいいじゃん。 

 それに不倫で失恋とか
 いい詩もかけるだろうし

 お前ならタカのOKも貰えると思う。」


うんうんと1人で感心しながら話すカズでは
相手にならないと思い


「どういうことなの?シンちゃん、、」


と問いかけたら


シンちゃんが困ったように笑いながら


「前組んでたバンドが解散しちゃってさ
 新しいの組もうって話てたら
 タカがボーカルは女がいいと言い出してよ

 そしたらカズがマリアがぴったりだって
 聞かないんだよ、

 俺は反対だけどなぁ、、。」



と説明してくれた。


「あ、またそーやって言う。
 反対というか、
 俺らにマリアがとられるのが嫌なんだろ?
 このシスコン野郎!」
 

とカズが噛みつくと


「獣みたいなお前らに
マリアが喰われると思うと
寝られねーよ、兄ちゃんは。」


「お兄様、、、
あなたが思ってるほどマリア様は
純白な方ではないわ。
 
15にして不倫だなんて、、ゔぅっ、、
天国のお父様に顔向けできなぃ、、」


「たしかになー。
今更守っても手遅れかなぁ」



また2人が私をネタに
くだらないコントを始めてから
収集をつけようと


「ところでお兄様、
タカってだーれ?」


「お前会ったことなかったっけ?
もうすぐくると思うけど、

あぁ、この前対バンした時にスゲーさ
ベース上手いやついたって話したろ?
そいつだよ。」


とシンちゃんが話していると

後ろから扉が開く音がし
振り返る



「へぇ、噂通りいい女じゃん。」



私を見ながらそう呟いた彼

整った顔に完璧なスタイルに似合わない
はきつぶしたデニムに伸びたTシャツ

荷物はベースとタバコだけ



一瞬で釘付けになってしまった。


「タカ!!
おれいい仕事したでしょ?」


と笑顔で話しかけるカズを無視して
私に手を差し伸べながら


「よろしくね、マリア。」


と話しかけてきた。

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