この恋に名前をつけるなら、

どうやらこの単語は
アメリカとイギリスで意味が違うらしい...



「マリア...
お前どっちの意味で言ってる？」


「どっちもだよーっ」



意味が分かった俺の表情が面白いのか
マリアは声を上げて笑ってた。



「シン、意味より響きが大事だよ！」

「ビーストより何倍もマシだ！！」

「スパソルとかって略してしたら
もっとカッけぇじゃん！」


意味も知ろうとしない馬鹿2人に
笑いころげるマリア。


まあこんな俺たちには
確かにお似合いな名前かもしれない



「それでは皆さーん」

そう言いながらカズは
どっかから持ち出した缶ビールを配る

タカ俺のやつだと
文句を言うのを無視してカズが音頭をとる



「スパソル誕生に乾杯！！」


「「「乾杯！」」」



そのまま飲酒パーティーが開かれ
俺たちはどんちゃん騒ぎをしながら
飲み続けた。


マリアがタカの横にベッタリなのを見て
飲まずにはいられなかった。

明日ライブなのに大人気もなく。


そんな自分の行動に

俺はまだまだ優しくて強く奴に
なれる気がしない。


そんな自分が嫌だと思いながら
眠りについた。