この恋に名前をつけるなら、



「え、シン??」


「そう。シンが立ち直れるように
俺が出来る限りお膳立てしてやりてぇんだ」



「...…シンの為にマリアを傷つけるって?」



俺のしようとしてること
全てを理解したカズの表情は
厳しかった。


カズの目線から逸らして


「俺はマリアの男である前に
シンのダチだからよ。

俺までアイツを苦しめる存在に
なりたくねぇよ。」




俺の話を聞き終わると同時に
キレ気味のカズが


「じゃあ言わしてもらうけど、

アンタだって、マリアと付き合って救われたんじゃなかったのかよ。

マリアが壊れちまうのと同じように
お前も壊れてしまう未来しか頭に浮かんでこねぇよ。


俺だってアンタのダチだから
アンタのことが心配で仕方ねぇんだよ!!!」






< 62 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop