金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
「何?何よ。見せてくれたっていいじゃない。」

「ごめん…。 でも、でも……。」

「ふ〜ん。菜乃のそういう所、可愛くないっていうのっ!!」

……ごめん。 ごめんなさい。


でも、ぷにょにょは…私の心の奥。

今の私の唯一…信じられる存在。


ごめんね、ママ。もう少し…見守っていて…

肝心な事は……やっぱり言えない。


その場に、膝から崩れる私にママは大きな溜息をつくと、ぷいっと私から目を逸らした。

それから……

「菜乃まで…私を拒絶するの?もう誰も信じたくないよ……。」

「ママ……。」

違う。違うよ。

「怖い顔してる……菜乃ってブスっ。」

「…………。」

違う。違うよ。

私とママは同じなのに…同じだけ悩んで、苦しんでいるのに、どうして交われないの?

この平行線は、どうしたら交わることができるのだろう。

教えて 瑠璃。

瑠璃……占いじゃ分からないよね。

分かるわけないよね。

部屋を出ていくママに、また言いたいことが言えないまま……扉は静かに閉まった。



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