卒業まで100日、…君を好きになった。




3月5日。

卒業式前日。


卒業式のリハーサルで、わたしたち3年生はほぼ全員が登校していた。


まだ受験が終わっていない生徒もいるけど、戦争から解放された明るい笑顔が、体育館にはあふれていた。


わたしは列の前の方にいる平くんを、こっそり見やった。

平くんは自分の前の瀬戸くんと、何か話している。


今日はまだ、彼と言葉を交わしていない。

会うのはお見舞いに来てくれた日以来で、久しぶりだけど目も合わない。



『ここで卒業生、着席』



リハーサルを仕切っている先生の声が、スピーカーから大きく響く。


ぼーっとしていたわたしは慌てて座ろうとして、パイプ椅子ごとひっくり返りそうになった。
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