転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 ジャニス妃は、皇帝の妃のうちの一人だ。三妃の地位を賜っていて、どちらかといえば皇妃とは対立する関係だ。皇妃の被保護者であるヴィオラとも、以前は遠い関係だった。

「ええ、陛下のお好みについて、ジャニス妃とお話したことがあったでしょう」

 ジャニス妃に招かれ、請われて皇帝の好む食事についてた茶会の席で何度かアドバイスしたことがある。
 ヴィオラはさほどたいしたことをしたとは思っていなかったが、ジャニス妃は感謝しているらしい。最近の皇帝は、満月宮で休むことが多いのだが、次に訪れる回数が多いのはジャニス妃のところなのだそうだ。

「何度か、お茶にはお招きされましたけれど……後ろ盾になっていただくほど親しくはありません」
「いいのよ。協力してくれるかどうかは先方にお任せしましょう。他のお妃様達にも聞いてみましょうね」
「そういうものでしょうか……」
「ええ、それで、私達とどう付き合っていきたいか判断できるもの」

 断ってきた場合は、敵対する意思がある。
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