たとえ君が・・・
「この子は産めません。」
外来の診察には様々な患者がくる。
妊娠に喜ぶ患者。お腹の子供の成長に目を細める夫婦。出産を間近にして不安そうな妊婦。
でもそれだけじゃない・・・。
「私離婚することが決まってるんです。」
「今、妊娠8週くらいです。堕胎するとしても早く決断された方がいい。」
渉は患者の方を見る。
一人一人の患者に気持ちを入れていてはこの仕事は務まらない。
デリケートな問題は特に、初対面の患者に偉そうなことは言えない。
「私たちはあなたのプライベートな部分には踏み込めません。あなたの決断にゆだねるしかありません。あなたが堕胎を望むならあなたの体に極力負担の無いように処置します。あなたが産むと決断するなら全力で出産までサポートします。」
こんなことをいう産婦人科医は少ないと多香子は思いながら渉の背中を見る。
誰だって、命を奪う仕事はしたくない。
外来の診察には様々な患者がくる。
妊娠に喜ぶ患者。お腹の子供の成長に目を細める夫婦。出産を間近にして不安そうな妊婦。
でもそれだけじゃない・・・。
「私離婚することが決まってるんです。」
「今、妊娠8週くらいです。堕胎するとしても早く決断された方がいい。」
渉は患者の方を見る。
一人一人の患者に気持ちを入れていてはこの仕事は務まらない。
デリケートな問題は特に、初対面の患者に偉そうなことは言えない。
「私たちはあなたのプライベートな部分には踏み込めません。あなたの決断にゆだねるしかありません。あなたが堕胎を望むならあなたの体に極力負担の無いように処置します。あなたが産むと決断するなら全力で出産までサポートします。」
こんなことをいう産婦人科医は少ないと多香子は思いながら渉の背中を見る。
誰だって、命を奪う仕事はしたくない。