愛は、つらぬく主義につき。 ~2
ユキちゃんにもあるの・・・? お墓まで持ってく後悔が。
喉元まで出かかった言葉は。入り口の扉が開いた気配で、奥に滑り落ちてった。

「いらっしゃーい」

爽やかな、お客さんを迎えるママのいつものトーン。
あたしはグラスに口をつけ、頭の中でひとつひとつ反芻する。
“答えは”、独りよがりに出せるほど簡単じゃない気もした。


「・・・隣り、いいかな」

聞き覚えがあったような声に。考えるよりも先に躰が反応して、横を振り仰ぐ。

「こんばんは」

思わず目を見張り、固まったあたし。

「そんなに驚いてくれるなんて喜ぶべきなのかな、俺は」

涼しそうに口許を緩める、今日はカジュアルスタイルのすらりとした立ち姿。

「高津さん・・・・・・」

「よかった。憶えててくれて」

相変わらず温度の感じない眸が弧を描き、綺麗に笑みを崩した。
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