愛は、つらぬく主義につき。 ~2
熱をすべて奥に放って荒く呼吸しながら、そのままあたしの胸元に顔を埋める愛しい男の。頭を抱き寄せて濡れ髪の上からキスを落とす。
見た目より筋肉質な腕が背中に巻き付けられ、逃がさないで紅い痕を幾つもそこに残された。
お湯から上がる前。脚の間にあたしを前抱きにして真が言った。
「オマエにヘタな真似したら、志信さんが頭下げても高津を潰すよ」
感情の籠らない、淡淡とした声だった。
「オレはそんなに甘くない」
「・・・うん」
その時はあたしも同情なんてしない。
高津さんが可哀想な人で、ほんとはどんな人だったとしても。
胸を痛めたりなんか。・・・しない。
見た目より筋肉質な腕が背中に巻き付けられ、逃がさないで紅い痕を幾つもそこに残された。
お湯から上がる前。脚の間にあたしを前抱きにして真が言った。
「オマエにヘタな真似したら、志信さんが頭下げても高津を潰すよ」
感情の籠らない、淡淡とした声だった。
「オレはそんなに甘くない」
「・・・うん」
その時はあたしも同情なんてしない。
高津さんが可哀想な人で、ほんとはどんな人だったとしても。
胸を痛めたりなんか。・・・しない。